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沖縄市はコザパークアベニューにある史上最低のBAR!
各地から音楽好きと酔いどればかりが集まる最終地点。
47都道府県ヒッチハイクの旅、出版、映画製作…
今まで様々なシーンで活躍してきた謎の集団「CH6」が今度はBARをオープン!!
果たして本当に大丈夫なのか?!

2009年09月18日

名探偵ユナンの推理

その日は例年稀に見る猛暑の夏だった。

年中カラッと乾いた気候のこの地域に、この日ばかりは風も無く、ジメジメとしたイヤな暑さが人々を家に閉じ込めていたのだから、いつもなら多くの人で賑わう通りも、男がたった一人ノタノタと歩くばかりである。











その男の名前はロビンソン ジョンソン。
この妙な名前の男は、この街にやってきた一人の旅人だった。


ロビンソンは暑さのあまり、近くの酒場に寄ることを決めた。

ただ、金はない。
一杯だけ水を貰うことにしよう。













一人喫茶店を営む男の名前はボブ。
常連客は疑いもせずにそう呼ぶし、そもそも誰も本名なんて聞きやしないから、彼にとってもそれは都合のいいことだった。

これまで、多くの罪を犯してきた彼だが、自分のことを知る者も、過去を詮索する者もいないこの街で気ままに仕事をすることで、あの荒れ果てた過去から決別することができたように感じていた。

ここが俺の本来の居場所なんだ。
もうこの平穏は捨てられない。










この日の暑さは異常。
いつもの常連客すら誰も来ない。
商売あがったりだな

そう考えている頃に一人の客がやってきた。
旅人のようだ。


昔からの性格だろうか、よそ者はつい警戒してしまう。
しかし、この日の客はこの男だけ。
金にならないよりはマシだろう。


ボブ
「お客さん、なんにします?」
わざとらしい口調で愛嬌を振りまく。



ロビンソン
「いやあ、今日はすごい暑いね。水を一杯もらっていいかな?」


ボブ
「水…?他にはどうします?」


ロビンソン
「実は金が無いんだ。一杯だけ水をもらったらすぐ帰るからさ。良いかな?」







ボブは心底頭にきた。



朝から店を開けて、昼も過ぎた頃にやっと初めてきたと思った客が水だけ頼んですぐ帰るなんて、なんの特にもなりゃしない。
ボブは絶対に水を飲ましたくなってきた。

短気なのは彼の悪い癖だが、なかなかこの性格ばかりは直せないし、本人はそれでも丸くなった方だと思っているくらいだから困りものである。




ボブ
「少々お待ちを」





彼は、店の奥に閉まっていた銃を取り出す。
二度と持たないと決めていたその銃を。














ロビンソンは、奥からやってきたボブが右手を背中の後ろに隠している違和感にすぐに気付いた。


しかし残念なことにロビンソンは脳天気な性格だ。

左手にゃ水を持つどころか手ぶらだし、右手は後ろに隠しているということは、これはもしかした水ではなく、コーラか、あるいは酒でもサプライズしてくれるのでは…と考えた。



その期待も束の間




『カチャ』




眉間に銃を突きつけられた。


意味不明の予想外の出来事。





冷や汗をかいた
背筋が凍りついた
肝を冷やした





どれも文字通りの正しい表現だろう。
人間は恐怖を感じると、まさに体温の低下を感じるらしい。

この暑さの中、ロビンソンはガタガタと震えが止まらなくなったのだ。


ボブ
「どうだい?まだ水は必要かい?」


ロビンソン
「テ…テンキュー。やっぱり今日はなんだか寒いみたいだ。水はいらないよ」









************




と、以前の日記のシチュエーションパズルを僕なりの推理で、絶対に合ってるという自信の下、上記の長文の回答を友達にメールしました。





ビックリしました。








なんと、正解じゃなかったのです。








で、答えなんですけど、やっぱりそれは次回!!





Posted by BAR SIX at 10:30│Comments(2)
この記事へのコメント
勘当された息子と父の20年ぶりの再会じゃないのー?
Posted by BAR SIX at 2009年09月18日 18:17
水鉄砲(°Д°)
Posted by ♪ at 2009年09月18日 22:10
 
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